上肢痛に関わるトリガーポイント【筋肉別まとめ】

こんにちは!

臨床では上肢の様々な部位に痛みや痺れを訴えられる方が多いですよね。

原因も中枢の影響や末梢の影響など複雑ですが、トリガーポイントによる関連痛を知っていることで解決できることも多いです。

実はトリガーポイントが原因だったというケースも非常に多いです。

 

トリガーポイントの基礎について詳しく知りたい方は以下を参照下さい。

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この記事では上肢痛に関わるトリガーポイントを筋肉別に紹介していきます。


上肢痛に関わるトリガーポイントは以下の筋群になります。

棘上筋

関連痛領域は主に肩関節外側の深部痛、時に上腕外側〜前腕・手首へ放散。

動作時に激痛が生じることもあり、腱板損傷や断裂、滑液包炎と誤診されることも。

可動時のレキ音もこのトリガーポイントが原因のこともあります。

 

 

棘下筋

筋肉は肩関節後面に位置しますが、関連痛領域は肩関節前面が主です。

特に深部痛として感じることが多く、上腕二頭筋にまで及ぶこともあります。

棘下筋のトリガーポイントが生じた場合には、キートリガーポイントとして他のローテーターカフにもトリガーポイントが形成されます。

これにより上肢の可動性が制限され、“肩関節周囲炎”と診断されることもあります。

 

 

小円筋

主に上腕との付着部の肩関節後面に痛みを送ります。

時より環指や小指にも痛みや痺れを送ります。

 

 

 

大円筋・広背筋

大円筋は三角筋後部に痛みを、広背筋は肩甲骨下角周囲に痛みを送ります。

まれに上腕や環指・小指にも痛みを送ります。

広背筋のトリガーポイントは、上腕三頭筋や尺側手根屈筋にサテライトトリガーポイントを形成します。

 

 

菱形筋

肩甲骨内側へ痛みを送ります。

頚椎疾患と診断された方で肩甲骨内側部分に痛みを訴えるケースは多いですが、菱形筋が関与している可能性もあるのでチェックしておきたいですね。

 

 

上腕三頭筋

上腕三頭筋のトリガーポイントは様々な部位に痛みを送ります。

肩関節後面、上腕内側・後面、肘関節外側へと痛みを送ります。

筋膜の繋がりの影響で肩関節疾患では硬化しやい筋肉です。

リリースはつまむ様に行うとリリースしやすくなります。

 

斜角筋

斜角筋のトリガーポイントは肩、上背部、上腕の痛みの原因となり必ずチェックしておきたい筋肉になります。

上後挙筋、大・小胸筋、三角筋、総指伸筋、橈・尺側手根伸筋、上腕三頭筋にサテライトトリガーポイントを形成します。

頚椎疾患、肩関節疾患に類似した痛みを出すことが多く、頚椎ヘルニアや肩関節周囲炎と間違われることがあります。

 

三角筋

三角筋のトリガーポイントは離れた部位に痛みを送るのではなく、三角筋自体に痛みを送ります。

肩関節周囲炎と診断された症例でも三角筋部に痛みを訴えるケースは多いですよね!

三角筋にはトリガーポイントが形成されやすいです!

 

大胸筋

胸部、肩関節前面、上腕内側、肘関節内側、手部の尺側、環指・小指に痛みを送ります。

大胸筋下縁のトリガーポイントにより不整脈を生じることもあります。

 

小胸筋

大胸筋と似た関連痛を引き起こします。

小胸筋の短縮により肩甲骨が過外転することで上腕神経と腋窩神経を圧迫し前腕・手部・手指に痺れを起こします。

臨床的には短縮・硬化しやすい筋肉ですのでチェックしておきたいですね。

 

鎖骨下筋

鎖骨下筋のトリガーポイントは広範囲に痛みを送ります。

鎖骨のすぐ下、上腕二頭筋部、前腕橈側、母指、示指、中指に痛みを送ります。

鎖骨下筋の短縮も鎖骨と第一肋骨の間の鎖骨下動・静脈を圧迫し上肢に痛みや痺れを引き起こします。

 

肩甲下筋

主な症状は肩関節後面の深部の激痛。

また手関節背側に痛みを引き起こすこともあります。

肩甲下筋にトリガーポイントが形成され短縮すると上肢の挙上を著しく制限します。

 

上腕二頭筋

主な症状は肩関節前面と肘関節外側に痛み。

肩関節後面や棘上筋あたりに漠然とした痛みを引き起こすこともあります。

上腕二頭筋のトリガーポイントは棘下筋鎖骨下筋の関連痛によって生じることが多いです。

烏口腕筋

烏口腕筋のトリガーポイントは三角筋前部、上腕三頭筋、上腕後面、手背部に痛みを送ります。

稀に中指まで痛みが出ることも。

またトリガーポイントによって短縮した烏口腕筋は神経を狭窄し上腕や手に痺れを引き起こします。

肩関節疾患でも制限となりやすい筋ですので、チェックしておきたいですね!

 

前鋸筋

側胸部、肩甲骨下端、背部に痛みを送りますが、稀に上腕内側や前腕〜手部尺側にも痛みを送ります。

肺疾患や心臓疾患と似た症状であるため注意が必要です。

 

前腕屈筋群

  • 浅・深指屈筋:手指前面に鋭い痛みを送る
  • 円回内筋・方形回内筋:手関節橈側や母指に痛みを送る(正中神経を圧迫することも)
  • 橈側手根屈筋:手掌側の母指基底部付近に痛みを送る
  • 尺側手根屈筋:手関節尺側に痛みを送る
  • 長掌筋:手掌に灼熱感や疼きを生じる
  • 指屈筋:手指の前面に鋭い痛みを送る
  • 回内筋:手関節の母指側に広範囲に痛みを送る
  • 長母指屈筋:母指末端に痛みを送る

 

 

前腕伸筋群

  • 長橈側手根伸筋:テニス肘の主原因で手部や手関節の背部にも痛みを送る
  • 短橈側手根伸筋:手首や手背に痛みを送る(橈骨神経を圧迫することも)

 

 

手内在筋

  • 母指対立筋:手首前面の橈側に痛みを送る(母指側面に痛みを送ることも)
  • 母指内転筋:母指の付け根部分に痛みを送る
  • 骨間筋:手指と遠位指節間関節の側面と底面に痛みを送る

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?

上肢痛に関わるトリガーポイントについて筋肉別にまとめました。

臨床では上肢痛の訴えは多くありますので、可能性の一つとしてトリガーポイントを考慮できていると臨床推論が上手くいくケースもあります!

是非、チェックしてみて下さいね( ´ ▽ ` )

最後までお読み頂きありがとうございました。