【腰痛のリハビリ】座位での腰痛の原因は胸郭の可動性が大切

腰痛を訴える患者さんの中で、「座っていると腰が痛くなる」と言う方っていますよね?

立位や歩行では痛くないけど、座位になると腰痛が出現してくる患者さん。

 

座位での腰痛って動作時痛じゃなくて、安静時痛なので評価しにくいですよね^^;

昔の私は座位のアライメントを診て、「良い姿勢を心掛けて下さい」とリハビリでは姿勢指導するくらいしか出来ずじまいでした。。

 

でも座位の腰痛ってある視点を持つとアプローチの仕方が見えてきます。

この記事では座位で生じる腰痛のリハビリのポイント、アプローチ部位について紹介していきます。

座位動作における動作戦略

立位では足関節、股関節、胸郭など全身をフル動員して重心コントロールをしています。

だからどこかの機能が低下しても、代償できる部位って多いですよね!

 

しかし座位ではどうでしょうか?

まず足関節戦略は使わないですし、股関節戦略もあまり大きく使える状況とは言えません。

 

そうなると胸郭 ( 肋骨・肩甲骨の動き)が重要になってきます。

 

ですから、座位動作での腰痛を改善していくポイントは胸郭ということになってきます。

 

胸郭は固まりやすい

デスクワークや授業を受ける学生を想像してもらうと良いのですが…

座位では上肢を使用する機会が多いですよね。

 

パソコンを使ったり、鉛筆を持って字を書いたり、裁縫をしたり…

 

そうなると上肢の筋群を使いますし、姿勢や筋・筋膜の連鎖などの影響で抹消の手部・前腕だけでなく、中枢部にあたる肩甲骨周囲の筋群も緊張してきます。

 

肩甲骨周囲筋の緊張が増してくると、次第に胸郭の可動性も低下してきます。

 

そうなると座位動作における重心コントロールに胸郭の戦略が使えず、腰部へのストレスが増加してきます。

そして座位動作における腰痛の発生になってきます。

座位動作の腰痛に対するリハビリ

それでは座位動作の腰痛に対して、リハビリではどういったアプローチすれば良いか?

 

もうお分かりですよね!

 

座位動作の腰痛に対しては下半身や腰部へアプローチするよりは、上肢や肩甲骨へアプローチする方が効果が出やすいケースが多くあります。

 

※いきなりアプローチではなく、しっかりと評価によって腰痛の原因部位を特定することが大切です。腰痛の原因部位を特定する方法に関しては、以下の記事を参考にしてみて下さい!

腰痛の原因部位を特定する評価方法【臨床で使えるスクリーニング】

 

アプローチのポイント

それでは座位での腰痛に対するリハビリのアプローチポイントについてお伝えしていきます。

 

座位動作では円背(いわゆる猫背姿勢)の状態で、肩甲骨や腋窩周囲の筋群が固まっているケースが多くあります。

 

ですから、この部分の柔軟性を改善していき、胸郭の動きが出やすい環境を作っていくことが大切になります。

具体的なポイントは以下です。

 

広背筋-前鋸筋間

デスクワークなどの座位姿勢では、脊柱は後弯し肩甲骨が外転位となっており、広背筋や前鋸筋が固まっているケースが多くあります。

またこの2つの筋肉が癒着しているケースも多くあります。

アプローチとしては、広背筋を前鋸筋から引き剥がすようなイメージでリリースしていきます。

 

前鋸筋-外腹斜筋間

円背姿勢では肩甲骨が外転位となって前鋸筋が硬くなりますが、さらに連結している外腹斜筋との間で癒着が生じているケースも多くあります。

両筋の筋間は触診が分かりにくいですが、肩甲骨の前方突出・体幹の回旋をしながら両者の収縮を確認して、筋間を探っていきましょう。

筋間が分かれば、弾くようなイメージでリリースしていきます。

 

大胸筋-三角筋間

身体前面の筋群が短縮・硬化した状態では胸郭の動きも悪くなってしまいます。

しっかりと〝胸が開ける〟状態を作っておくことが重要になります。

 

そこでアプローチしたいのが、大胸筋と三角筋の筋間です。

筋間の触診は上肢を屈曲した際に腋窩前方で溝が確認できますので、そこが両者の筋間になります。

筋間が確認できれば、指をあてしっかりとリリースしていきます。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

腰痛の患者さんって、本当に訴え方が色々ですよね^^;

座位になると一見、ストレスが減って痛みが緩和しそうですが、実は座位動作で腰痛を訴える人も多くいらっしゃいます。

そこでポイントとなるのが胸郭の動きです。

しっかりと胸郭(肩甲骨)で重心コントロールが行えるようアプローチしていきましょう!

もちろん原因を特定する評価が大切ですが、お伝えしたポイントなども参考にリハビリを進めてみて下さい!

最後までお読み頂きありがとうございました!