あなたの長引く足や全身の痛みなどの不調の原因が踵 (かかと)にあるかもしれない!と言われたら驚きでしょうか?
近年、踵の骨・関節が過剰に内側に倒れた状態“ オーバープロネーション (過剰回内足)”が問題視されています。
オーバープロネーションの状態では、足部回りの問題だけでなく全身の様々な部分に悪影響を及ぼします。
この記事ではオーバープロネーションが及ぼす影響についてお伝えしていきます。
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オーバープロネーションとは?
オーバープロネーションという言葉を初めて聞く方も多いと思います。
オーバープロネーションとは、足部–特に踵周りの関節 (距骨下関節と呼ばれる関節)が緩み、過剰に内側に倒れた状態を指します。
踵周りの関節が内側に倒れることで、足にあるアーチが下がり母指など足の内側に体重が掛かりやすくなります。
扁平足も状態的には同じだよ
扁平足の基礎知識については下記の記事を参考にどうぞ!
オーバープロネーションが原因の障害
オーバープロネーションにより足の形が代わり、体重の掛かり方が変わることで足回りには様々な影響が出てきます。具体的には以下の障害が発生しやすくなります。
- 足底腱膜炎
- ジャンパーひざ (膝蓋靭帯炎)
- ランナーひざ (腸脛靭帯炎)
- アキレス腱炎
- シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)
- 外反母趾
上記のようにオーバープロネーション (扁平足の状態も含む)では、足回りの障害が発生しやすいです。
全身に影響を及ぼすオーバープロネーション
しかし一見すると足回りだけの問題と考えやすいですが、足部は身体で床と唯一接する部分です。
この身体の土台となる足部–踵の関節が内側に過剰に崩れる (オーバープロネーション)とどうなるでしょうか?
上の図の様に土台となる踵の関節が内側に崩れることで、膝や股関節も内側に崩れ、骨盤・背骨の歪みや肩の高さの違い、首の傾きなどが連鎖してきます。
この状態が続くことで膝や腰など全身の痛み、体幹の筋力 (コア)の低下、肩が上がりにくなどの悪影響が生じてきます。
このように足回りの異常であっても、全身へ様々な悪影響を及ぼしてきます。
あなたの膝痛・腰痛・首痛などの痛み、五十肩による腕の上がりにくさ、スポーツの際のパフォーマンス低下などが実は足–踵の関節が過剰に内側に倒れることが原因となっている可能性もあります!
オーバープロネーションが全身に及ぼす影響 (体幹)
踵の関節が全身に影響していることは何となくイメージできるけど…
本当に足以外にも影響する…?と感じている人もいると思います。
そこで体感してもらうのが一番分かりやすいので、少し実験をしてみましょう!
肩の可動性の変化の実験
踵の関節–オーバープロネーションが肩の可動性に影響しているのを確認する実験です。
以下の手順で身体を動かしてみましょう!
肩(腕)の上がりやすさ、左右差をチェックします。
親指(内側)側に体重を掛けて足踏みを繰り返し、一時的にオーバープロネーションを作り出します。
再度、肩(腕)の上がりやすさ、左右差をチェックします。
どうでしょうか?腕が上がり難くなったのではないでしょうか?
可動性に大きな変化がなくても、感覚的に重たい感じや違和感を感じられたと思います!
これがオーバープロネーションが肩に及ぼす影響です。
体幹の筋力 (コア)の変化の実験
次に踵の関節–オーバープロネーションがコアに及ぼす影響を確認する実験です。
この実験は2人1組みで行います。
まず両手を合わせて肩の高さに伸ばし相手に上から押してもらい、その力に耐えれるか、その時の力の入りやすさをチェックします。
親指(内側)側に体重を掛けて足踏みを繰り返し、一時的にオーバープロネーションを作り出します。
再度、両手を合わせて肩の高さに伸ばし相手に上から押してもらい、その力に耐えれるか、その時の力の入りやすさをチェックします。
どうでしたか?
一時的にオーバープロネーションの状態にすると力が入り難くくなったと思います。
これはオーバープロネーションによって、体幹の筋力が入り難くなった影響です。
このように実際に体感してみると踵の関節–オーバープロネーションが足部以外にも大きく影響することが分かったかと思います。
この様なオーバープロネーションによる悪影響は全身の各部で起こります。
このようにあなたの長引く膝痛・腰痛・首痛などの痛み、五十肩による腕の上がりにくさ、スポーツの際のパフォーマンス低下などが実は足–踵の関節が過剰に内側に倒れることが原因となっている可能性もあります!
オーバープロネーション対策にはスーパーフィートがおすすめ!
お伝えしたように足回りだけでなく、全身に影響を及ぼすオーバープロネーション。
どうしよう?と不安になった方も多いと思います。
そんなオーバープロネーションには“スーパーフィート”のインソール・靴下がオススメです。
僕も日々、仕事の時はこのスーパーフィートの靴下・インソールを使用しています!
スーパーフィートのインソールは触ると分かりますが、踵の部分は硬めのカップになっています。
この踵部のカップが踵の骨・関節の過剰な内側への傾きを防止してくれます。
日常生活だけでなく、ウォーキング、ランニング、スポーツを行うシューズに挿れてみてはいかがでしょうか!
最後までお読み頂きありがとうございます!