セラピストのみなさんは日々、文献や参考書を読んだり、休日返上で講習会等に参加し臨床に役立つ新たな知識や技術を勉強していると思います。
その他にも医療制度や保険に関する様々な情報を日々取り入れていると思います。
また病院やクリニック等で勤務しているセラピストであれば、院内研修や科内研修で先輩や同僚の発表を聞くことで、今まで知らなかった知識や最新の医療技術など様々な情報を取り入れていると思います。
そういった新たな知識や技術を取り入れる作業=インプットはすごい大事な作業ですが、それだけでは知識が定着するとはいいがたいです。
本当に知識・技術が定着するためにはインプットだけでなく、アウトプットすることが大切になってきます。
この記事では、インプットだけでなくアウトプットすることの重要性をお伝えしていきます。
なぜアウトプットが大切なのか
よくセラピストで多いのが、発表や実技を見たり習っただけで分かっているつもりになっていることです。
逆に自分が発表や実技伝達をやる立場になると、上手く話せない・出来ない、何だかよくわからないという人は意外と多いです。
こういったケースの場合、なんとなく用語や方法を把握はしていますがその知識や技術の本質を見抜いていない場合が多いです。
新人時代の私にも同じような体験は多くあり、お恥ずかしい限りです。
まさによく言われる知っているとできるは違うとはこのことだと思います。
アウトプットすると…?
例えば院内発表や症例検討の中でも自から発信(=アウトプット)していくことで、「あ、この用語あまり理解していなかったな」、「このアプローチの仕方のこの部分ちょっとわかりにくいな」と疑問が湧き出て来ることは多いです。
事前に準備・予行練習していても、言葉に出して話していると何故か疑問が湧き出て来るんですよね。
聞いている人の反応とかが影響しているんじゃないかと思います。
そしてそういった疑問を自ら調べることや方法を検討する中で、次第に知識として定着化してきます。
またアウトプットしていく中で質問を受けます。
他の人はこういった風に考えているのだと知ることができますし、その質問を解決するためにまた自分で勉強していくことで知識が定着していきます。
アウトプットする、疑問・質問が出てくる、その疑問・質問の答えを調べる、知識・技術として定着する。
このループを繰り返すことが一番の成長に繋がると考えています。
ですから院内発表や症例検討などでは、積極的に発言していく事はすごいプラスになりますし、発表などは発表した人が1番勉強になります。
これは間違いない事実だと思います。(避けたくなりますけどね…)
ある有名なセラピストの先生は、“アウトプットこそ最高のインプット”だとおっしゃっていました。
私も本当にそうだと思います。
皆さん、失敗や恥ずかしさを恐れずにどんどんアウトプットしていきましょうー!