【腰痛のリハビリ】起床時の腰痛に対するリハビリのポイント【原因と対策】

腰痛患者さんで…

 

朝起きた時に腰が痛い、でも日中は痛みは大丈夫

朝に起きて顔を洗う動きが、腰が痛くてツラい

 

こんな訴えをされる方って多くないですか??

 

このように腰痛患者さんの訴えとして、多いのが起床時の腰痛です。

 

こういった患者さんって、外来なんかでリハビリに来られた時にはもう痛みがなくて、評価がなかなか難しいケースもあって困りますよね^^;

 

こういったケースに対しては、あるポイントを抑えることで、起床時の腰痛が改善してくることがあります。

 

この記事では、起床時の腰痛に対するリハビリのポイントについてお伝えしていきます。

起床時の腰痛は反り腰が原因?

結論から言うと…

起床時に腰痛を訴えられる方は、反り腰傾向の方が多いです。

反り腰のイメージ

反り腰によって、腰椎周辺の筋群が固まっていて、起床時に体幹を伸展するような動作を行うことで、さらに腰椎部の伸展が強制されて痛みが出現してしまいます。

 

例えば、布団やベッドから起き上がる動作とか、顔を洗う動作とか…

 

反り腰の原因は?

では反り腰になってしまっている根本の原因は何があるでしょうか?

 

いくつか原因はありますが…

臨床で起床時の腰痛を訴えられる方の特徴としては、股関節屈筋群が短縮or硬くなっていることです。

 

試しに患者さんにEly testやThomas testを行って、股関節屈筋群の短縮を確認してみて下さい!

陽性になる方が非常に多いと思います。

 

この股関節屈筋群の過緊張や短縮によって、骨盤が前傾方向に引かれ、運動連鎖的に腰椎の前弯が引き起こされているのです。

 

それに伴い、腰椎の椎間関節にストレスが掛かったり、腰部周辺の筋群の過緊張が引き起こされ、痛みへと繋がっていきます。

股関節の屈曲拘縮→骨盤前傾→腰椎前弯→椎間関節・筋性の痛み

 

しかし軽度の場合は、起床して動いている間に股関節屈筋群の緊張が取れてきて、腰椎への負担が軽減してきて、日中は痛みを感じにくくなります。

 

就寝姿勢もヒントに

また起床時の腰痛を訴えられる患者さんの特徴としては、就寝時に背臥位で寝ると腰痛があり、側臥位で寝るのを好むことにあります。

 

これは背臥位で寝ることによって…

硬くなった股関節屈筋群に引っ張られる形で、腰椎の前弯が強制されて椎間関節への圧縮力が高まり、痛みが生じるためです。

 

そのため側臥位で体幹を屈曲し腰椎を屈曲させることで、痛みが減って来るため、就寝しやすくなります。

また背臥位で膝立てにすることを好む傾向にもあります。

起床時の腰痛に対するアプローチ

起床時に腰痛を訴えられる患者さんへのリハビリのアプローチですが…

お伝えしている通り、腰椎の過前弯(反り腰)の原因である股関節屈筋群の柔軟性を改善していくことが重要になってきます。

 

具体的には、以下の3つの筋の柔軟性の改善が重要です。

腸腰筋

まずは腸腰筋です。

座位で過ごすことが多い現代では、この筋肉が固まっている人が非常に多いです。

 

伸張性を改善してく前段階として、腸腰筋の滑走不全を改善しておくことが必要になります。

腸腰筋のリリース【リリースすべき部位と方法】

 

滑走不全が改善できれば、ストレッチを入れていきます。

方法:

左の写真のように片膝を立て、体幹部を起こした状態で、対側の鼠径部を前方へ突き出すイメージでストレッチを行なっていきます。

 

 

大腿直筋

次に大腿直筋です。

この筋肉も非常に硬くなっている人が多いです。

 

特に起床時に腰痛を訴えられる人は、この筋肉の柔軟性の獲得が重要になってきます。

 

腸腰筋と同様に、まずは滑走不全の改善が必要になります。

具体的には以下の部分です。

・腸腰筋-大腿直筋

・縫工筋-内側広筋

・腸脛靭帯-外側広筋

・大腿直筋-内・外側広筋

 

滑走不全が改善できれば、ストレッチを入れていきます。

方法:

写真のような格好となり、膝を曲げた側を下に押し付けるようにして、伸張していきます。

 

 

大腿筋膜張筋

最後に大腿筋膜張筋です。

 

大腿筋膜張筋も固まりやすい筋肉ですよね。

特に中殿筋との間で滑走不全が生じやすい傾向にあります。

上記の大腿筋膜張筋-中殿筋間の滑走不全を、徒手的にリリースしていきます。

 

セルフで行う場合には、以下の方法がオススメ!方法:

テニスボールを筋間に置き、頭尾方向や前後方向に動き、自重でリリースしていきます。

痛みが強く出やすいので、荷重量を調整しながら行います。

 

その他の原因

起床時の腰痛には反り腰が影響していて、その原因として股関節屈筋群の柔軟性が大切とお伝えしてきました。

 

もちろん股関節屈筋群の柔軟性も大切ですが、ケースによっては違う原因が潜んでいる場合もあります。

具体的には…

・頚部の可動性低下

・腰椎の椎間関節の拘縮

・足関節背屈の可動性低下

股関節屈筋群へのアプローチで改善がみられない場合は、上記の部位へアプローチしてみるのが良いと思います。

 

詳しくは関連記事を参考にしてみて下さい◎

【腰痛のリハビリ】体幹伸展時の腰痛と頚部の関係 【知っておきたい!】腰椎椎間関節由来の疼痛について 【臨床で役立つ】足関節背屈制限に対する評価とアプローチ

おわりに

いかがでしたでしょうか?

 

起床時の腰痛の原因と対策についてお伝えしました。

 

起床時の腰痛に悩んでられる患者さんって、かなり多いので、しっかりと評価して改善していきたいですね!

この記事が、その参考になれば幸いです。

 

最後までお読み頂きありがとうございました!